なんで男は恋人を隠したがるの?
のコピーのコピーのコピーのコピー-16.jpg)
20歳のとき、私は外国語専門学校に通っていた。いつも私は1番後ろの席を陣取っていて、私の前に座っていた男とよく喋っていた。彼は私と同い年で、他大学にガールフレンドがいると言っていた。その頃、私は恋愛欲求が皆無だったので、彼の話しを聞くことしかできなかった。そのとき言った彼のセリフが4年経った今でも忘れられない。
「男は何よりも世間体が大事なんだ」
この言葉に私はものすごくハッとさせられた。何かに気づかされた。これまで感じた経験が点と点で繋がった感じ。
思い返せば…繋がる男たちの行動
そういえば、中学生のときも、高校生のときも、多くの男の子が同じ女の子を好きになっていた傾向がある。
もちろん、女の子も、もし学校にアイドル的な男の子がいれば、その子だけにキャーキャー言うこともある。しかし、多くの男の子が同じ女の子を好きになる確率の方が明らかに高かった。
その理由は、自分がどんな女を選ぶかの基準に、友人たちにどう(彼女と付き合っている自分)映るか気になるから。
大人になった男女でも、もちろん一定数、自分が選んだ相手が周囲の人間にどう映るか、どんな良い影響が自分にあるか、どのくらい羨望の眼差しを受けられるか、という点にしか興味がない人もいる。
しかし、男性がパートナーを選ぶポイント第1位が、【容姿が優れていること】が上位にランクインしている現実。それは、容姿は誰にとっても1番わかりやすくその人を知るポイントだから。そして、容易に羨望の眼差しを受け取るに直結するから。
だからいくつになっても男性の方が、世間体を気にする傾向がある。
そして常に「今」を楽しむ男性脳に、私たちオンナの今後の容姿の変化は関係ないのだろう。
さらに「彼氏が友人に自分を紹介してくれない」「彼氏が付き合っていることを内緒にしようと提案する」「彼氏が自分の存在を隠したがる」そんな悩みがネット上にちらほらある。
無論、そこには様々な理由がある。「すぐに別れた場合恥ずかしい」「彼女を馬鹿にされた経験がある」「シングルの友人が多いから気後れする」「まだまだモテたい」「彼女が自分には不釣理合い」「率直に、本気ではない」
女性同士なら、自分の彼氏を馬鹿にされて、ムカッと来る人はもちろん、沢山いるだろう。だからといって、自分が選んだ愛する人ならば他人にどう思われていても気にしない、彼を誇りに思っている気持ちには変わりない、なんなら彼の魅力を知らないあなたは可哀想、とまで思う人が多い。
しかし男性同士の場合、女性が思っているよりも、さらにその点に関してはシビアで繊細な社会があるのかもしれない。
魅力的な女性はたくさんいるのに…モテるのは一部のオンナのみ
私、個人の意見としては、特に学生のときに強く思っていた。一緒に喋っている女の子たちはこんなにも面白いにのに、頭がキレて、ユーモアがあって、絶対1回は話したら楽しいに違いないのに、なぜ男の子たちはみんな一点の〝あの〟女の子たちに集中して好きになるのか。
その一点の彼女たちは、明るくて、顔が可愛くて、基本的に細くて、人気で、誕生日にはみんなから盛大にお祝いされるタイプ。
もちろん彼女たちは素晴らしい。それでも、それを祝福しながら、悶々と何かと葛藤している女の子たちも悪くはないんだと言いたい。彼女らは、〝あの〟人気者たちが言わないようなめちゃくちゃ面白い一言を腹の中に抱えている。彼女たちができないことをたくさんできる。変顔とかかもしれないけれど…。
理想を言えば、極端な話だが、余すことなく誰かと誰かがペアになって欲しい。1対1でうまく行って欲しい。しかし、そんな世界はあり得なくてそれができていたら不倫も三角関係も何も生まれない。恋愛の「上手くいかない」「もどかしい」「人間的な成長」という醍醐味がない。
だから、男性に対して、A男とB女以外に付き合ってはいけない!とか、C男はB女を好きになってはいけない、なんて馬鹿げたことは言わない。しかし、もう少し教室を広く見てほしい。会社の中をビル全体から見てほしい。公園の中を街全体から見てほしい。そうすると、シングルの楽しいオンナがもっとたくさんいるはずであり、彼女たちも色んな出会いにワクワクしているだろう。
世間体を気にしないで、外見だけで判断する作りになっている自分の脳をどうにか無視して、素敵なパートナーを探してほしい。あなたの見方にあったパートナーがきっといるに違いない。
どんな出会いがあるかワクワクしながら、世間体を気にせざるを得ない男たちを首を長くして待っている。無論私もその1人。なんなら私の場合、自分から迎えに行くかもしれない。そんな妄想をしながら、私は今日も力強く生きたいと改めて思った日曜日の午後である。