風呂に入らない女たち。どう伝える?

オンナの叫び

東京で働く女=かっこいいオンナの象徴 そんなイメージありませんか?

パソコン片手に街を歩き、バリバリ仕事をこなして、スーツやアクセサリーが似合う。

「ワタシ好きなことして稼いでます!」って、キラキラした自信満々の看板を掲げている。

・・・そんなイメージ、のはずだった。

でも実際に働き始めて、びっくりしたことがある。

それは意外なことに、ちゃんと仕事をしている女性でもお風呂に入らない人もいる、ということ。

見た目はとても美しくて清潔そうなのに。かっこいい服を着ているのに。すれ違うたびツンと臭う。 

く、臭い・・・?

いや、まさか。私の勘違いだろうと最初は思う。だって見た目はちゃんときれいなのだ。

でもあのツンとした臭い。2日どころじゃない。3日でもない。たぶん4日間はお風呂に入ってない臭いだった。もう一度言うが、見た目はとてもきれいな女性なのだ。

他にも、見た目はとても美しい人なのに、顔を近づけて話すと口からウンチの臭いがする女性がいた。その方は喫煙者で、たばこを吸った後に歯を磨かずにそのまま仕事に戻っていた。

どちらの女性に対しても、「くさい」なんて口が裂けても言えなかった。臭いを感知するたび、私の中で天使と悪魔が戦っていた。

天使の言い分はこうだ。どんなに臭っても、相手は女性なんだぞ!傷つけたらどうする!

一方、悪魔の言い分がこうだ。待て待て。大人でしかも女性なのに、臭いわけないだろ!

この戦いは決着がつかなかった。そもそもスメハラを女性本人に伝えるのって難しい。下手するとこっちが嫌われる。

それに、知ってる?日本人が髪を毎日洗う習慣が付いたのは、ここ最近のこと。

驚くことに、平成に入る前はこんなCMがあった。昭和のトップアイドル、中森明菜が「信じられる?ティーンの2人に1人は毎日シャンプーしてるって」というセリフを放っていた。1980年代はまだ、髪を毎日洗う人のほうが珍しかったのだ。そんなこと、信じられる!?

ある時、仲のいい後輩から真剣な顔で相談を受けたことがある。「会社のデスクの向かいが●●なんですけど、彼女が靴を脱いだまま座っていて、それがものすごく臭いんです!」と。相談してくれた後輩曰く「臭すぎて仕事に集中できない」と。女性が女性にスメハラを訴えるのって、本当に難しい。でも、男性から女性に言ったらそれはセクハラになっちゃう。上司から伝えたら今度はパワハラ。一体どうすれば!?

相談を持ち掛けた後輩と私の間で話し合った結果、ある方法を思いついた。それは、臭い当人のデスクの足元にこっそり消臭剤を置いてみる、というアイデア。はっきり「くさい」と言ってしまったら、当人を傷つけるかもしれない。でも、何もしないままでは仕事にならない。だから、スメハラ当人も気が付かないくらいさりげなく足元に置くことにしたのだ。果たして効果は・・・?

一週間後、報告を聞いた。後輩からは「まだくさいです」と、重い声。しかし、相談してきた後輩は見事やってのけた。「もうはっきり言っちゃいました。あんた臭い!って」

すると、驚くような結果になった。言われた本人は「え?そうですか?アハハハ」と、のんきに笑っていたそうだ。この反応を見て、相談者の心に火が付いた。「笑ってる場合じゃない!本気でくさいんだよ!」これで、はっきり言いやすくなった。あとは押すのみ。

「スメハラ」について腹を割って話したおかげで、それまで遠慮していた二人の仲が砕けて、話しかけやすい関係を築くことができたという。しかも、スメハラ本人は臭いを自覚し、ちゃんとお風呂に入るようになった。

偉い。こうやってはっきり話し合うのは、ものすごく勇気のいることだと思う。傷つけるかどうかは言い方次第。そして、スメハラ当事者の懐の広さにも驚いた。

皆さんの職場でも、スメハラに悩んでいませんか?

もしあなたの仲のいい女性の臭いが気になったら、どう伝えますか?

書いた人 ユイ/アラサー派遣OL

リモート会議のセッティング/モニター調査員/アパレル店舗解体/某生活雑貨の棚卸など、デスクワークから肉体労働までこなす派遣OL。毎週末、報酬を現金でもらうこ...

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