帰省するために「ダサい下着」を求めて買いに走った!

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普段、東京で一人暮らししている私にとって、たま~に田舎に帰るためにどうしても欠かせない「儀式」がある。それは「ダサい下着」を買うことだ。

私の母は田舎者ならではの「捨てられない人」。私が小学生の時に使っていた服、体操着、下着さえいまだにタンスの中にしまってある。小学生の頃に履いてた下着、スポーツブラ、肌着。もう二度と身に付けることはないし、近所の人におさがりとしてあげるわけにもいかない。そんなもの取っておいてどうするの!?でも母は「大事な思い出だから、捨てられない」と・・・そんな調子だから、私が20代になっても、母にとって娘の下着はいまだに”小中学生の頃”のままなのだ。

そんな母が、私の洗濯物を目にする機会となるのが、たまの帰省だ。娘が”小中学生の頃”の下着を取っておくような母が、いきなり、大人になった娘の下着を目にしてしまう。もちろん、実家に帰るんだからそんな派手な下着を着ていくわけじゃない。2軍3軍でじゅうぶん!でも「派手」の定義が私と母で一致しているのか分からない。たとえば、リボンが付いた下着は派手なのか?レースが付いていたら?生地の面積が小さかったら?色がピンクだったら?母娘で「下着の派手加減」について議論する機会なんてなかったし、これからも絶対に無いだろう。暗黙の了解で「これなら派手じゃない」のボーダーラインが成立しているからこそ、その領域を侵すわけにはいかない。去年と今年で「派手」のトレンドが変わることなんてない。余計な波風立てたくない。

帰省した時、万が一私の洗濯物を目にした母から「こんな派手な下着つけてるの!?」と言われたら気まずいから、先手を打ってなるべく地味な下着を選んで持っていくのが、私の「帰省の儀式」だ。最悪、そのまま捨ててもいいようなボロボロのやつ。

そこで困った。今時、地味~なパンツ、しかも婦人用のを売っている店ってどこなんだろう?ユニ〇ロの下着も見てきたけれど、私にとってあれは「派手」だった。これはいかん!これは田舎の母がびっくりするやつだ!

数年前までは地味な下着ってありふれていたのに、今はどこに行ってしまったんだろう?売られていたということは需要があったはずだ。今は需要がないんだろうか?世の女性みんなが派手な下着にシフトチェンジしたのか?

女子にとって「可愛い1軍下着」だけそろえておけばいいわけじゃない。盆と正月だけは、2軍3軍がメインになることもあるのだ。私は田舎に帰る時は、下着をグレードダウンさせるだけじゃなく、服やメイクもグレードダウンして向かう。東京で暮らす人の「日常メイク」「日常ファッション」は、田舎で暮らす人にとっては「なんだそれ?」と驚異の目で見られてしまう。できるだけダサく、できるだけ目立たず。東京を出発する時はメイクをしておいて、新幹線に乗って実家への距離が近づくにつれてメイクを落としていく。そのグラデーションを演じるのは大変でもあるが、元の私に戻っていくタイムトンネルのような自分をふりかえるひとときでもある。

自分の好きなものを着て好きに生きたい、というのが正直なところ。でも、自分が一番ダサかった頃に戻って自らを見つめ直すのも、時にはいいんじゃないかと思う。実家というのは、人生で一番ダサかった頃に一瞬で戻れる場所だ。その場所がいまだに残っていることに感謝している。

ランジェリー業界に叫びたい。可愛い下着ばっかり売らないで、地味な下着も残して欲しい。1軍は一瞬。2軍3軍は一生モノ。田舎のお母さんがびっくりしないような下着を、きっと誰もが求めてるはず!

書いた人 ふみか

某理系女子大→大学院→27歳新社会人。働くのに向いてないか、会社がブラック現場な社畜OL。30歳までに結婚するためアプリで婚活中。恋愛はトライ&エラー。趣味...

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