「絶対に妥協したくない!」高望みアラサー女が選んだ男は、理想と真逆でした。(後編)
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2年にも及ぶ婚活で、杏子が受けた初めての感覚。
「ピンときた!」「ビビッときた!」
「この人と結婚するかもしれない」という出会い。
当初の自分が描いていた理想の男性とは、全くかけ離れた外見の人。
今までなら、『顔タイプじゃない。パス』ぐらいの勢いだったのだが、今回の出会いは違った。
出会い迄のエピソードはこちら
⇒本当に歩みたい結婚生活って?30歳女子のさまよう婚活模様
※以下網掛けの『』内は執筆者の心の声です。
自己否定感が、自己肯定感へシフトする喜び
マッチングアプリで知り合った、アンパンマン似の彼との初デート。
結婚相談所から紹介された人と違い、目の前にいるこの人が本当は何者なのかが、定かではない。
自己紹介をされても、果たしてどこまでが事実なのか?
もちろん相手だって同じように、疑心暗鬼になっているかもしれない。
以前はそんなふうに思いながら、会話をしていた記憶がある。
だけど!
今回は違った。
始めからそんな不安もなく、彼の話す言葉を素直に受け入れることが出来ていたのだった。
2年間の杏子の婚活生活中、周りの友人達は短い婚活生活の中で、彼ができたり、結婚が決まったりと順調に進んでいる。
なかなか状況の変らない自分に欠点があるのでは?
杏子は『私には魅力がないのではないか?』
あせりと、自己否定感が高まっていた。
今まで、ネガティブに考えがちだった婚活デート。
紹介してもらう相手、出会う相手そして、自分自身にさえも満足できない日々だった。
そんな思いの中で出会った彼。
会話も自然に進み弾んでいる。
なんだか、彼とのこの時間が安心のひと時だった。
それは、会う前のLINEでのやり取りの際も感じていた。
杏子は自分が投げかける言葉に、そんなに吟味する必要性を感じなかったからなのかもしれない。
彼は杏子の言葉を全て受け入れて、包んでくれているのではないのか?
彼の返答、投げかける言葉、声のトーンや眼差し。
それらが全面的に杏子に対する好感へと、直結しているのだろう。
「やっぱりこの出会いは、直感が当たっているのかも?」
不安定な恋はもう要らない!私を安心させてくれる恋があった
数回のデートを重ねた頃から、杏子の変化に周りが気づき始めた。
「あれ、肌すごくキレイだね。つやつやじゃない!」
「なんだか、雰囲気が変わったね」
今まで杏子の婚活に、厳しいアドバイスをしていた親友の友紀恵も。
「仕事でも丸くなった」「角がなくなった」と。
職場の親しいおじさんまでもが
「なんか最近キレイになったな。なんかあったか?」
一歩間違えれば、すぐセクハラ扱いされる言葉だが、ためらうことなく杏子は答えたのだ。
「はい。実は、彼氏が出来たんです!」
『これって、本当に心が満たされている状況でないと、言わない事なのでは?だって、おじさん相手よ』
アンパンマン似の彼は、杏子への愛情表現が豊かなようだ。
「本当にカワイイ」
「大好きだよ」
「杏子ちゃんといると癒される」
「杏子ちゃんが作ってくれるご飯、美味しいよ!」
実家に帰る際の送り迎えとか、少しでも時間が合えば会おうとする努力。
女性ながらに責任のある仕事をしている杏子に対して、ねぎらいの言葉や仕事の大変さの共感など、など。
だいたい、日本のオトコは愛情表現の言葉が少ない。
日々のチョットした感謝の言葉も。。。
『家事、育児はオンナがやって当たり前じゃないんだからさぁ』
これらは、言葉にして発しないとわからないのだ。
特にオンナというのは、まだまだ受け身の生物だから、実感が欲しいのではないのだろうか。
杏子はこんな言葉も嬉しそうに呟いていた。
「言われすぎで困る」。
「今までの元カレとかでも、こんな風に言ってくれた人は居なかった」
そしてこうも言っていた。
「言われすぎ、尽くされすぎ。慣れていないから戸惑うの」
『あらまぁ、うらやましいこと。いいじゃないの欧米なら当たり前よ~』
≪恋は女を美しくする≫ とよく聞く?よく言う?けれど。
それは、女性ホルモンが大きく関係しているのだろう。
恋愛における想いの比重とは?
目に見えてわかるものではないが、その言動で人は判断するのでは?
杏子の彼は杏子が想う以上に、愛情表現をしてくれる人なのだろう。
何よりも「愛されている」と感じる安心感。
それは女性ホルモンの活性化につながる。
やがて、輝きとなり内側から滲み出てオンナを美しくする!
疑心暗鬼からスタートしたアプリによる出会い。
俗に言う ≪運命の人≫ がいるのであれば、それはどんな形であれ必ず出会う時(とき)が来る。
杏子の運命の人は、本当にこの彼なのか?
『他人の恋愛ながら、まだまだ行方に目が離せないわ~』
あなたの今の恋は、追う恋or追われる恋 どちらですか?