地獄から、目覚める鬱病の朝

オンナの叫び

私は現役バリバリの鬱病である。また精神障害者手帳3級も持っている。

・・・といっても見た目はわりかし普通の人にしか見えず、

会話が出来ないとか、いつも泣いているとか、独り言をつぶやいている訳ではない。

この外見からは分からない病というのは厄介なもので、
見た目的に、普通に日常生活を送れそうなのに送れない。

気分の波が激しいなど、色々な苦しみがあるのだが、一向にそれを他人に分かってもらう事は出来ない。

他人どころか、自分の家族にさえも分かってもらえない。

「お前は朝が弱い」などと言われたり、
「何にもやってない」などと言われたりと散々である。

鉛のような朝

鬱病の最難関は朝起きることな気がする。

睡眠導入剤を飲んでいるので、眠ることは辛うじてできるが、

起きるときの、あの、何とも言えない気だるさが非常に辛い。

鬱病は中途覚醒(途中で目が覚めること)や、早朝覚醒があるので、

80代のご老人並みに早く起きてしまう。

早朝4時から6時の間に一旦起きてしまうのだが、その時の

「あ、また目が覚めちゃった」

という絶望から、朝が始まる。

スッキリ目が覚めたというのは人生の中で、数回程度で、幼い時から朝起きる事が地獄なのである。

その起き上がる時の布団の重さはまるで鉛のようで、布団から起き上がれない。

鬱病ホイホイのように布団にへばりついていること数時間。

その間、頭痛がしたり、肩が凝ったりと身体にも痛みが走る。

そしてようやく、しっかり起きれるのは早くても11時だ。

しかし、もう「朝」ではなくなっている。

これが鬱病の朝である。

鬱病の朝は天気で左右される

鬱病の朝がもっとも地獄なのは、晴れの日だ。

雨や曇りであれば、何となく早めに起きれている気がする。

が、晴れの日は全く違う。

ニュース番組から聞こえてくる「今日は雲一つないいい天気ですね!」

の声に若干のイラつきを覚える。

こっちの心は雨雲だらけだというのに。

何故、晴れの日が辛いかは科学的にはよく知らないが、

感覚的に言うと、気持ちと反対方向に引っ張られている気がするのだ。

あの真っ青な空と、白く周りを照らす太陽。

その風景そのものが、この世界にいる事に罪悪感を覚える。

こんな鬱病で、毎日のそのそ布団に包まっている私が、

今日もこんな輝く世界にいなければならない。

と思うと心がずーんと重くなる。

まだ朝なのに、

「夜、寝るまでに後何時間だろう。」
「このあと、自分は何をすればいいのだろう。」

「今月、お金足りるのかな?」

などと余計な事をついつい考えてしまい、

若干パニックに陥り、抗不安薬を飲む。

抗不安薬は、一応飲むのだけれど、効いている!という実感はなく、

とりあえず、おまじないの様に飲むことにしている。

起きた後、一応仕事をするのだが、それがまた一向に進まない。

そうすると、また焦りと不安が襲ってくる。

お金にめちゃくちゃ困っているという状況ではないにも関わらず

何にもなっていないような気分になり、勝手に落ち込みだす。

完全なる負のスパイラルが完成する。

こうなってしまうと、昼から夕方も地獄、地獄、地獄・・・が続いていく。

終わらない地獄の朝

鬱病というのは、気分の波が激しいのでその日の朝の天気や状況、

体調によって一日の気分が大きく変わる。

また、その波自体も辛く、コントロールが利かない。

薬というのも、効いているかも分からずとりあえず飲み、

スライムのようにだらり、と布団から何とか這い出ることで精一杯なのだ。

今日もまた朝を迎えた。

地獄の始まりだ。

いつこの地獄が終わるのだろうか。

書いた人 ちひろ

虐待サバイバーで現役バリバリの鬱病・精神障害者。 社会不適合者で、15年会社員をしていましたが、ギブアップして今はフリーランスとして活動中。 本業は占い師だ...

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