初めて仕事を休んだら、他人の仮病を疑ってた自分を恥じました。

オンナの叫び

2021年2月、私は2週間仕事を休んだ。

そもそもここ2、3年ずっと体調が良くなかった。仕事から帰ってきて、すぐお風呂に入って歯を磨いて、ベッドに倒れ込むような生活をずっと続けていた。

言うことがきかなくなった私の体

早番遅番のシフト制で、早番は朝6時出勤。このような仕事って働き始めは何とかなる。ちゃんと寝られてたし、どんなに早い朝もわりとスッキリ起きてられた。しかし、それが3ヶ月、6ヶ月、1年経つ頃にうまく寝付けなくなった。深夜の12時に目が覚めて、3時にもう1度目が覚め、4時半にようやく起床。5時半の電車に乗れるよう、家を出て、といつのまにか睡眠がしっかり取れなくなっていた。

そんな生活を1年ちょっと続けていたある日、早番で4時頃に目を覚ました。

いつも以上に怠いこの感じ。倦怠感と頭痛、頭がいつもより重い、立てない。
もしかしたらコロナに罹ったかもしれないという不安とともに熱を測ると微熱程度。平熱が35度台の私には、微熱でもかなりだるかった。通っている内科に行き、すぐにPCR検査をしてもらった。結果は陰性。陽性でももちろんショックだし、陰性でもじゃあ原因は?となる。熱がどんどん上がり38度台になった。とにかく頭が痛かった。重かった。そして数日後から喉が異常に痛くなってきた。今まで経験したことがないくらい痛かった。ご飯も食べられず、唾を飲み込むことさえ痛かったのでその都度、唾液を吐いていた。

薬が全く効いている気がしなくて、もう1度通っている内科へ行った。症状に追加で喉が痛いと言った。口内を見せたら「あ〜扁桃炎だね」と言われた。私は元々扁桃線が大きい方でこれまでも何度かそれが原因で熱を出した。でもここまでの激痛は初めてだったし、何よりも扁桃腺周りの白い膿が溜まっていて気持ち悪くて仕方なかった。

体が蝕まれると心もやられる

とりあえず抗生物質を飲み続け5日間ほど寝ていた。漫画を読んだり、映画やドラマが見られる!と思っていたが、そんな気力もなくただただ寝ていた。ずっと寝ていると、
【何やってんだろう、働かないとお金がもらえない、一人暮らしで誰にも会ってない孤独、こういうときに家族でさえ遠慮なく助けて!と言える人がいない自分の価値、いつ治るかわからない職場の人への申し訳なさ、未来への不安、意味もなくもういいや1人でもいいやという投げやり】

全ての過去の嫌な思い出が甦り、自分を情けない存在に感じ、生きている意味を失い、それでも強く生きなければいけないと自分を鼓舞したり、相反する感情で訳が分からなくなり、脳内がめちゃくちゃのまま、また寝る。それの繰り返しだった。
薬をちゃんと飲んでいるのに熱が下がらず、喉の痛みは増し、体がだるく、ただの扁桃炎でこんなに休んで、仮病だと思われてないかとか馬鹿な思いが込み上げてきた。
そして何故か急に学生時代、よく休んでいたAちゃんを仮病で疑ってた自分を思い出した。彼女は精神が弱いと思っていた。でも精神が弱いのは自分だった。

結局貰った抗生物質が効かなかったので、3度目の病院へ行き、違う抗生物質を貰うと2、3日で熱が引き、喉の痛みも和らいで、白い膿も取れていった。

 

何が言いたいって、1人暮らしの風邪は聞いていた通り最悪だったこと、誰かと共に人生を歩みたいと思ったこと、自分がこんなにも苦しんでいたけど周りの人は当たり前に何も知らないこと、会社は助けてはくれないこと(当たり前だが改めて実感、会社への批判ではない)、強くあろう!と思えば思うほど悲しくなること、
当時を思い出せば今でも涙が出るほど辛かった。精神的にも肉体的にも。
そして私はAちゃんにとっての、何も知らない何もしてくれない周りの人間だったということも実感した。

1人で生きていけないことはわかっていたが、どこから人に頼って良いのか、そのラインがわからない。何もしてくれないと周りを恨む自分もおかしいし、それでも頼らなければ生活できない自分が存在している。

体が資本、健康第一、本当にその通りだと思ったから私は仕事を辞めた。

そしたらお金がなさすぎて毎日不安だ。思ったように仕事が決まらない。細々とアルバイトをしている。恋人とも最近別れた。人生、今お山の底辺くらいにいるのだが、まだ笑える、まだこうやって文章を書く気がある、ちゃんと寝られる、食べられる、ラジオ体操だってできる。まだまだこれからこれから。

遠い未来を想像せず、ただ今日やりたいこと、やらなければいけないことだけを考える。宇多田ヒカルを聞く。お風呂に浸かる。リラックスする。大丈夫じゃなくても大丈夫。ただそう思って今日も生きていく。

書いた人 渡辺真央

大きな目標をクリアするために、小さな目標を設定し、それに向けて努力し続けることが出来るライター。自分をどう動かすかを理解しているので、失敗しても、煮詰まって...

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