増えていくオトコの化粧品代、21世紀はジェンダーレス時代~美意識の高いオトコ達にかなわないオンナが増えてくる~

女性がひと月に使う化粧品代は、どれくらいでしょう?
年齢や美意識、美への価値観によりかなりの開きがあります。
その中でも、美意識の高さの違いと、化粧品代にかけるお金の価値観というものにも、大きな開きがあるものです。
特に基礎化粧品の価格の差は、肌を見ればわかります。
価格の差?
一皿100円のまぐろと、一貫500円以上するまぐろ。
食べればわかりますよね。
いや、見ただけでもわかりますね。
同じまぐろであって同じまぐろではない。そこには大きなクオリティーの差があります。
化粧品も「ヒアルロン酸配合」と書かれていれば、同じ?ということにはならないのです。
オトコだってキレイになりたい
コロナの襲来により、テレワークが広がりだした去年と今年。
オンライン会議やら、オンライン営業やら、面接までもオンライン。
PCに映る自分の顔を見て、愕然とした経験はないですか?
慌ててメイク少し、濃いめにしてみたり、自分ひとりなのにマスクしてみたり。。。
マスク生活は肌荒れ以外にも、筋肉の衰えによる、たるみやほうれい線などの気になる症状を引き起こしています。
(マスクにより、表情の変化が乏しくなっているのが一因)
その変化に敏感に反応しているのが、実は男性なんです!
ある調査によると、男女合わせた化粧品の市場規模が2020年は、11%も減少しています。
ところが!
男性だけで調査すると、4%も増えているのです!
マスク、テレワーク、人と会わない、これにより明らかにオンナが顔、肌に関して手を抜いているのがわかります。
そして驚くことに、10代の男性の1ヵ月の基礎化粧品代が6000円弱。
30代以上になると、1万円以上の人の比率が高くなっている。
私は女性専門の美容サロンを経営しておりますが、時々お客様のご主人や、恋人などパートナーの肌のお悩みをお聞きすることがあります。
すると、そこには女性以上に美肌へのこだわりが。
「彼に頼まれた」と、基礎化粧品を購入される方々がいます。
それは、定期的に購入される、洗顔フォームや、化粧水、保湿美容液、ナイトクリームなど。
中には、3万円以上の美白化粧品のセットを購入する男性も!
それに比べ、女性達の化粧品の購入率がガクッと落ちている現実。
「マスクするから日焼け止めもしない」そんなオンナとえらい違いだ。
「キレイな肌でいることは、自分自身が落ちつけて気分よくいられる」
そんな理由が多くを占めているようだ。
多くの女性が「若く見られたい」と願う理由と、少しだけ違うように感じる。
人に会わないから、とか誰も見てないからと、おざなりになりがちな他人目線のオンナと違い、自分のためのオトコの美意識。
ジェンダーレスは個性を認めること
オトコだからこそ、プロのアドバイスに耳を傾ける。
そして自己流ではない、正しいスキンケアをすることで、美肌になることに加速度がつき、美しい肌は定着する。
最近は、定期的に眉を整えに専門サロンに通うオジサマや、日頃からBBクリームを愛用している男性も増えてきている。
かつて、「オトコは顔じゃない!」
と男性が顔、肌を気にすることはナンセンス、と捉えられていた昭和の時代。
そして、「女の子はスカート」「女の子は長い髪」が常識と言われていた時代。
令和になると、美しい男性タレントやメンズエステなども増え、男性の『美意識』が表面化してきた。
逆にメンズ服や、メンズのアクセサリーを愛用している女性もいる。
オトコだって美容に関心を持ってもいいんだ。
オトコでもキレイな肌になれるんだ。
オンナだってズボンをはいてもいいんだ。
オンナでも青色を選ぶこともできるんだ。
これらは、生物的な性を超えて個人の趣味?願望?なのではないかと思う。
『ジェンダーレス』とは?
男女の差の区別をなくす、と言われているがそれだけだろうか?
一人ひとりの個性や、好みを受け入れる事ではないだろうか?
横一列、みんなと一緒、から卒業できる世界が当たり前になるのはもうすぐ!
フルメイクをする女性と比べて、本来の素(す)の顔を見ている時間が長いからこそ気づく肌の衰え、そこに敏感になったオトコ達がいる。
一方、マスクでごまかそうとすることが増えてきたオンナ達もいる。
それはそれで、ある意味男女の性差は薄れてきているのか、、、
以前、80代半ばのお客様がこんな事を言っていたのを思い出す。
「私は、朝ごみを出しに行くときも、紅(べに)とおしろいはつけるのよ。気分が上がるから」
キレイな肌やメイクアップというものは、老若男女問わずポジティブなスイッチを押してくれるのだろう。
あなたは今日、何回鏡を見ましたか?