人との遭遇恐怖症?スマホに救われたオンナの話

オンナの叫び

「お願いだから話しかけないで!」

完全に私的な外出の時、私はいつもピリピリしながらそう思い、歩いています。

私はいじめを受けた小学校高学年から中学生までの間にすっかり人と接する事が怖くなってしまいました。
知り合いと居ても、この人は一緒にいて楽しく喋っているんだろうか、それとも成り行きで実は困っている、嫌がっているんだろうかと思うととても辛く、大好きだったおしゃべりがとても苦手になっていました。
大人になった今でも大きくは変わらず、親友や家族以外はその人に悟られない様に距離感を長ーく深ーく保っています。

一人は嫌だけど…

胸を張って生きている風で、でも実はそうではない自分‥人とできるだけ関わりたくないけれど、でも1人は嫌だ。そんな捻れた気持ちを持ちながら生活していています。仕事は自家用車で、必要な日用品や食材はネットで買い物、という様な生活は出来ないわけじゃないし、人と関わるのが嫌ならその選択肢は十分にあり得るのだけれど、自分の存在感をゼロにしたいわけじゃないから厄介なものです。

生活をしていてどうにもできなくて困ってしまう程なのが駅のホームや電車の中で知り合いに会ってしまった時です。目的地には行かないとダメなので、どうにか避けようと言う気持ちが出て来ます。下を向いたり、隠れるように大きく頭を動かすと避けたことが丸わかりなので、まるで目が悪くて見えていませんよと言うように敢えて視線は真っ直ぐそのまま、一瞬目が合っているように見えるけれど、視線だけが数ミリ違う、なんてことをやっています。

中には強者(?)もいて、話しかけられてしまったり、そのまま一緒に降りる駅まで行くような勢いの時は話題を探します。探して探して、この話題は今適切なのか、不快な思いはさせないか、話はちゃんと途切れずに続けられるような内容なのか吟味してから話題を振ります。まぁ、30年近くこんなことを思いながら生活していても実際は、話題なんてほぼなんでも良いし、失礼さえしなければいきなり怒り出す人なんていないし、話が途切れたところで「何だこいつ」と思われることは一切無いと分かってはいますが、この“石橋を叩いて渡る”感が一向に抜けません。

そんな不器用極まりない私の外出ライフに一筋の光が当たったのが、スマホの出現でした。

私の救世主!!!

スマホがあれば誰とも視線を合わせず下を向いていても、不自然じゃない!

私が認識される前に、認識されたとしても話しかけられる前に!ゲーム、漫画、天気予報、SNSと、ありとあらゆるコンテンツを総舐めしていきます。往復大体1時間弱の電車利用が一番多いので、それをカバーするためのアプリの数はかなり多く、アプリ渋滞を起こしています。

「電車で〇〇を見かけたけど、無視された」と言われるより「スマホをずーっと見てて忙しそうだった」と言われる方が幾分マシなので、絶えず手にはスマホが握られています。スマホが出てくる前はインターネットしか見れず、電車の中でネットサーフィンだけをしていたのですが電波の不安定さやら、地下鉄で使えないなどいろいろ私的に不便でした。なので、スマホという「パソコンのような携帯」が出た時は使い方とか、利便性とか、どの機種がカッコイイとかそんなものはすっ飛ばして契約しに行きました。「どれでも良いからスマホなるものを~」とやって来た私は多分ただの新しいモノ好きと思われてたと思います。

スマホが主流になり、歩きスマホが増え、同時に事故なんかも増えて危険だと言われ始めた時に「いい歳してスマホのゲームに夢中なんて」とネットかテレビで言われていたのを耳(目?)にしたのですが、中にはいい歳になってもスマホのゲームや漫画のおかげでストレスなく電車やバスに乗れる人もいます。きっと少数派ですけど。

加藤有加

大手アパレルメーカーの販売員を経て、自身の無月経をツボ刺激で改善させたことから「薬に頼らない治療」に魅力を感じ鍼灸の世界に飛び込む。 手指鍼に出会い、内科的...

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