『わたし』は、フェミニストと括られたくない。『女性』の生きづらさは『全女性』に該当するわけじゃない。

オンナの叫び

フェミニズム。フェミニスト。なんだか最近はこの言葉をよく聞く気がする。

わたしはこのフェミニストというものを「女性の生きづらさ」の現れだと思っている。ただそれを「『世の中』の女性」全員が対象だと思わないでほしい。そう思いこれを書いている。

最近は「女性の声」が大きくなっている気がする。それは別にいいのだ。だって、家事育児掃除に洗濯、女性は3歩下がって歩け、なんてものはもうこの令和の時代にそぐわない。一緒にたたかっていくべきだと思う。だけどそれを「女性全体の声」として叫ばれるのがいやだ。主義主張を語るのはおおいに構わない、というより好きにすればいい。

でもそれを語る時は「『女性』はこう思ってます」ではなくて、「『私』はこう思ってます」と言ってもらえない?

マスクのサイズ

だいぶ前、SNSでこのようなつぶやきを見かけた。「マスクの『ふつう』サイズを『男性用』と表記することで、すり減る女性が多いことに気づいて欲しい」

確かに「すり減る」と書かれていたのだ。

すり減る?

すり減るって、なんだ?

何がすり減るの?

もしかして、心がすり減るということ?

「ふつうサイズ」のマスクを「男性用」と表記することは、そのサイズを使用する「女性」が「ふつう」ではないと言われている。そう感じるということなのか?

このあたりからだ。わたしが「オンナの声」に違和感を覚え出したのは。別にマスクなんか自分に合うサイズを使えばよくない?「男性用」と表記されていようが「女性は使ってはならない」とはひとことも言われていないのだから。

マスクの「男性用」には難癖を付けるのに、メンズ服を好んで着る女性は多い。「メンズ」服ですよ。

「男性」と表記されるのと「メンズ」と表記されるのでは、なにか違うのですか?

たぶん、これを言ったら、「すきな服も着られない」というような内容のことを言われるのだろう。

わたしはひとことも「着るな」と言っていないのに。

「男性用」と「メンズ」になんの違いがあるのですか、と、聞いているだけです。カタカナだから?ダボッとしてるのがかっこいいから?

そんなもんじゃないか、と思う。結局芯から「男性用」に対して違和感を覚えている人なんか、いないんだと思う。

生理機能のちがい

生理妊娠出産、そういうことは女性にしかできなくて、だからそういう面で、職場でイヤな思いをしたりする人はいるのでしょう。

だけど、女性にだって、女性は厳しくないですか?

時代についていけない「オジサマ」を相手にするくらいなら、時代についていけない「オバサマ」にも文句を言うべきでは?

わたしは心理学の専門家じゃない。フェミニズムについての正しい知識もない。

それでも言えることは「なんにでも文句言えばいいってもんじゃない」ということ。

かんちがい

このような文面も見かけた。(特定を防ぐため、多少の省略あり)

「ショートヘアだと、男性からなぜ短いのか聞かれる。女のショートヘアがそんなに珍しいのか。そんな世の中を変えていきたい」

そんなことにまで?

会話の一環じゃないのか。「フェミニズム」を勘違いしていない?

男性と女性の、コミュニケーションすらとれなくなってきているのではないか。

だいたい、SNSでなく、はっきり言えばいいのだ、いやならば。「すきだからショートにしてるんです」たったこれだけで済むはなし。騒ぐほどのこと?

ショートヘアの女性なんか珍しくもなんともない。わたしだってショートヘアだ。

お前もはっきり言わないじゃないか、と思ったあなた。わたしは名前も素顔も晒しています。

そのうえではっきり言います、わたしは「フェミニスト」と括られたくない。

「女性」だ「男性」だ、など、どうでもいい。

「人間」として、生きようよ。

女性が声をあげればあげるほど、生きづらくなる男性の声はどうなる?

マイノリティがマジョリティになって、マジョリティがマイノリティになって、じゃあ今度はどうなるんでしょうか。

こどもの頃は、「ともだちひゃくにんできるかな」って歌ってたのにね。いつから対立するようになってしまったの?

直接伝えることで、なにか不都合があるのでしょうか。「これだからフェミニストは」と、ばかにされるのでしょうか。SNSでしか声をあげられないほど、女性は差別されているのでしょうか。不勉強で申し訳ないけれど、冒頭に書いたように、「『女性』の生きづらさ」を「『全女性』の生きづらさ」と同じ括りにしないで欲しい。わかる、わかるのだけれど。きっとほんとうにしんどい思いをしているひともいるのでしょう。パワハラ、セクハラ、横行しているのでしょう。

そのうえでもういちど言います。「わたしはフェミニストと括られたくない」

女性たちよ、いやなことはいやと本人に言おう。言葉にしなきゃ伝わらない。

それから「私たち女性は、」と、主語を大きくしないでください。「私は、」と、自分の主張として発信してください。

最後に、もういちど、「『わたしは』フェミニストと括られたくない」

書いた人 小野寺美緒

1月生まれ。本が好き、映画を観る要領で頭に文字を流す。 わたしのような、みっともないおとなでも生きていけるんだ、と思ってほしいと、頭の中のマーブル模様を文字...

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