「金ならある!」その一言で病院長登場~エジプト一泊二日入院の旅~

オンナの旅

小学生の頃、夢中になった少女マンガがあった。

それは『王家の紋章』

「ドキドキ・ハラハラ・ワクワク・イライラ」

人の感情の多くを駆り立てる要素、愛、冒険、欲望、そして古代エジプト文明の歴史ありで女子が夢中になるツボを鷲掴みしてる。

1976年から、現在まで連載継続中の45年も続く大ベストセラー。

アメリカの社長令嬢の美人16歳女子が、古代のエジプトにタイムスリップして、イケメンのエジプト王に、べた惚れされて王妃となる。

この王は、マンガの中の現代で若くして暗殺されていて、これまた悲劇のラブロマンスを想像させるのよ~

それってどこか、ツタンカーメンを連想させ、空想の世界?実話?と惑わせるところもハマる要因なの。

そんな世界がひょっとして現在もあるのでは?なんて思っていた小学生時代の私。

それを確かめに古代ロマンを求め、2004年エジプト15日間の旅にオンナ三人で出てみた。

外国人のオンナで性欲を満たす?

カイロでピラミッドの景観と構造に感動した後、アスワンに移動の為に寝台列車に乗り込んだ。

私達は3人のため2人部屋二つを取り、私がひとり部屋となった。

隣り合わせだったので、行き来しながら列車の旅を楽しみ始めてた頃だ。

チケットのチエックに車掌が回るとのアナウンスが入り、部屋に戻り待機。

ほどなくして、顔の丸いちょっと髪の薄い車掌が来た。

「どっから来た?」 「日本」

など会話しながらチケットのチェックを済ませた。

するとだ!

「踊ろう」

とか言い出し、いきなり私の手を取り、自分の手を私の腰に回してきたではないか!

えっ? とか思いながらも、これはエジプト人感覚なのか?と。

鼻歌を歌いつつ、たわいもない質問を投げかけてきたオヤジ。

だんだんと密着が強くなり、とうとうアレを押し付けてきたのだ!

この、エロジジイーーー

「終わり!」

私の声で隣りの友人が出てきてくれたので、オヤジのダンスは強制終了。

エジプト人はイスラム教の教えに従い、とても人に対して優しく、フレンドリー、助け合いの精神が豊かな性格とは聞いてはいた。(一部の過激派を除いて)

ただ、忠実にイスラムの教えに従う上で、オトコの人にとって唯一、辛い規律がある!

それが、結婚前の男女交際。

例え、婚約者であっても婚前は指一本触れてはいけない、厳しい~

その発散をどこでするか?

外国からの観光客なんだってーーー。

しかも、日本人が人気?

欧米人と比べ気が強くなく、従順と思われている日本のオンナ。

そんなオンナが自国での不満を解消するため、一晩だけの相手を求めて来るとかって。

なかには、お金で若いオトコを夏の間買っている?雇っている?らしい。

それは主にマダムが多いという事。

日本のオヤジが、アジアにオンナを買いに行くのと変りないのだった。

それをビジネスとして、夏の時期だけマダムの相手をして、一年間生活しているエジプト人もいるというから、立派な季節労働だね。

外国人オンナは、あとくされないから都合がいいのだろう。

『尻軽で、欲求不満な日本のオンナ』
残念ながら、そんな風に思われている。

もしかして、私もエジプトオトコを求めての一人旅と見られたのか~

どの国も同じか?お金で要望解決

明日は『古代都市テーベの都』と呼ばれている、現在のルクソールへ向かう予定。

世界遺産にもなっている『ルクソール神殿』。

エジプトの王、ラムセス2世とアメンホテプ3世により建てられた。

ツタンカーメン含め複数の王が、この神殿に装飾を施したという古代のファラオの集大成の建造物!

イケメンファラオの末裔に出会えたりしないものだろうか?

エジプトの古代ロマンにワクワクしながら、眠りに就いた。

深夜に友人Aさんが、胃薬を服用していた。

日頃から胃にダメージを受けやすく、日常的に薬を常用していたので彼女も私もそんなに気にしていなかった、この時は。。。

翌日は移動日。

昨日のランチで食べたものが原因だろうか?

Aさんの胃の調子は回復せず、辛そうだった。

宿泊予定のホテルに到着したころから、彼女の腹痛が本格的に始まってしまった。

トイレに入ること数回。

一向にスッキリしない様子だったので、ホテルのフロントで薬をもらい服用し、様子をみていた。

がーーーーートイレに行く回数が減らない。

「ねぇ、いつものお腹の壊し方と同じ?違う?嘔吐は?」と聞いてみた。

「違う。嘔吐もある。ちょっとキツイ」

普段弱音をはかない人なので、ちょっとマズイかなと。

「病院行こう!Cさんタクシー呼んでもらって」

英語が堪能なCさんに頼み、Aさんの身支度をした。

ルクソールは大きな都市なので、幸いにも大病院がありそこへ運んでもらうことが出来た。

おそらく食あたりだろう、とそれ以上治療をしようとはしない。

私「点滴打ってもらう?」 Aさんが頷き、Cさんが通訳する。

エジプト人医者「保険は入ってるのか?」

クレジットカードに付帯している旨を話したら、その書類が必要な事を言ってきた。

Cさんが、カード会社に確認の電話をかけに行ってくれている間、カーテンをはさんだだけの隣から叫び声が聞こえてきた。

「ウッーオゥゥー」

「●✖△#」

複数の男性の悲痛な声と、スタッフが走り回っている音が聞こえてくる。

なんだ!ナニが起きてる?

私達の担当の医者は、黙々と準備を始めた。

その手元を、私はガン見しながら耳は隣を意識。

「Aさん大丈夫、ちゃんと新しい注射針使ってるから」

アメリカやヨーロッパならともかく、ココはアフリカ。

衛生管理が不安だった。目の前で袋を破り、新しい針を使用してくれたので安心した。

Cさんの様子を見にちょっと廊下に出たら、血まみれの怪我人を乗せたストレッチャーが何台も往来していた。。。

マジ?カオスだ。

近くで事件が起きたらしい。

その時は、自分たちのことで必死だったから詳しくは聞いている暇がなかった。

でも、やっぱりちょっと危険な国だったのね、後から考えると怖い。

点滴をしながら、このあとの心配もあり私とAさんは相談して、今夜は入院させてもらおうとした。

戻ってきたCさんと医者の会話。

「それが今ないとダメだ」

「なんで!後で持ってくるから。それで今日は入院させて欲しい」

「でも、保険ないだろ」

「だからカードについてるから、大丈夫」

なかなか、話がまとまらない。すると、もう一人医者が来た。

何やらエジプト人二人は話し合っている。

「お金かかる。高い、入院」

後から来た上司らしきドクターが言った。

あっ、そういう事?

「いくらかかる?」

「500ドルぐらい」

「あるよ!金ならある!」

私は即座にそう言った。

あとから知ったのだが、エジプトでは医療費は高額なので、一般的に治療費前払いが多いらしい。

そして、日本の女子は童顔のため、私達もまだ20歳そこそこに見え、お金を持ってると思えなかったようだ。

ナメンナヨ~30代半ばだぜ!(チョット嬉しい)

私達にお金があるとわかったら、いかにも院長らしき人物が登場してきたー!

その人はAさんに薬を渡し、私たちを入院するための病室へ案内してくれた。

びっくり~!!!部屋、広っ!

ベットルームとリビングルームの二部屋で各、12畳以上はあるだろうかとの広さ。

しばらくすると、付き添いの私達二人の分のデイナーまで出てきたのだ!

Aさんは点滴のおかわりをして、だいぶ復活した。

お金の力ってスゴイ。

エジプト人の平均月収が200ドルらしいから、500ドルは高額だよな。

私たちは、たなぼた患者?

また、日本人は信用度が高いこともわかった。(先にお金請求されなかったのだ)

オンナ好きなエジプト人の中に、病院とはいえ友を置いて行くわけには行かない。

それに街中では、何やら事件だか暴動だかが起きているようだし。

ホテルまでの道中も不安、、、

夕飯も食べたことだし、私達もこのVIPルームに一泊したのだった。

古代ロマンを探しに出たエジプト旅。

現実はエジプトのオトコも、日本のオンナも、イロ(色)とカネ(金)にまみれていたのだった。

書いた人 一二三輝恵

35年以上にわたり美容業界に携わり、その内25年以上をブライダル業界で働く。 元々脚本家を目指していたこともあり、ブライダル業界にて 新郎新婦からのヒアリン...

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