【新型コロナウイルス】緩んでいた私は、ようやく「怖い」を思い出した

オンナの叫び

バカな私は、ここまでこないと気づけなかった。

新型コロナウイルスの新規感染者が全国で初めて12,000人を越えた日。

推しが新型コロナウイルスに感染したとの報告を立て続けに受けた。朝に2人と、夜に3人。10代から20代、いわゆる「若者」に該当する推したち。

おまけに同じ日、バイト先の塾の教え子が濃厚接触者になったと報告を受けた。

「これからこういうこと増えると思うから、覚悟しておいて。」

上司の言葉に、「はい。」と答えた。そうとしか、言えなかった。

その翌日にも、推し2人の抗原検査の陽性が報告された。

新型コロナウイルスの感染拡大から約1年半が経ち、オリンピックも始まったところでの、爆発的な感染拡大。こういう言い方は失礼かもしれないが、正直なところ、推しの1人や2人、そして身近な人の1人や2人、感染してしまっていても全くおかしな話ではないんだって、実感した。

新型コロナウイルスは、怖い。

もちろん、わかってはいた。わかってはいたんだけど。

ここまできて、ようやく新型コロナウイルスを身近に感じた。怖い、と素直に思った。

もちろん、去年、自粛が始まったころも、怖かった。怖かったけれど、それは、未知のものに対する恐怖だったように思う。お化けが怖いとか、UFOや宇宙人が怖いとか、そんな感じ。

時が経つにつれ、だんだんと敵の正体がわかってきて、自粛にも、感染を予防しながら生活することにも慣れてきて、私の恐怖心は、知らず知らずのうちに小さくなっていた。去年の同じ時期には隣駅に行くにも電車じゃなくて自転車を使うほど怖かったのに、今では毎週混雑した電車に1時間以上も乗って大学に通っている。

以前にも推しの新型コロナウイルス感染の報告を受けたことはあった。でもその時は、こんなに一度に判明したわけでもなかったから、「そっか、心配だな、早く治るといいな」って、その程度の感覚で。自粛期間に推しを知った私にとっては、推しは画面の向こうの人で現実味がなかったこともあって、推しの新型コロナウイルス感染は、同じ日本での出来事ではあるけれど、なんとなく他人事感が拭えなくて、私には関係のない世界で起こっているように感じていた。

おまけに、おかげさまでこれまで身近に感染者が出ることなく生活できていた上に、大学がオンライン授業になって東京に行く機会もほとんどなかったから、ニュースで都内の感染者数を聞いても、「増えてるじゃん、東京やば。」くらいは思っても、どうしてもなんとなくどこか遠くの出来事であるような感覚は捨てきれなかった。

でも、今回は違った。敵が身近に迫っていることを、強く感じた。ここまで身近に迫って、ようやく「無理、どうしよう、怖い、引きこもりたい」って、最初の自粛のときと同等か、それより強い危機感を持った。

ワクチンを打ったからって、油断してはいけない。

実は、私は父親の職域接種枠で、1回目のワクチンの接種を済ませている。

そう、それで、気が緩んでしまっていたところはあった。オンラインでも受けられた授業を対面で受けたくて、わざわざ大学に行った。どうしても推しに会いたくて、ライブに行った。友達とも何度か会った。

もちろん感染対策はきちんとしていた。手洗いうがいにアルコール消毒、マスクもしっかりしていたし、食事のときは喋らないようにも気をつけていた。バイト以外は家に閉じこもって生活していた私にとって、外出は一種のストレス発散の手段でもあったし、実際ズタボロだったメンタルは外出によってかなり回復した。

だけど、今思えば、軽率な行動だったのかもしれない。そんな考えが頭にこびりついて離れなくて、眠れなくて。今のところ私は運よく感染してはいないけれど、明日は我が身でもおかしくないと思っている。

私がこれを書いたところで、どうせ届かない人には届かないし、やっぱり他人事のように感じる人がいるのもわかってる。私がそうだったから。私は実際に感染したわけじゃないから、説得力だってあんまりないのかもしれない。

でも、お願い。

確かに他人事かもしれないけど、自分には関係ないって、そんなふうに思わないでほしい。今起きていることは、遠い世界のことなんかじゃないって思ってほしい。そして、できれば今一度感染対策を徹底してほしい。新型コロナウイルス関連のニュースを見て、「かわいそうだな、大変だな」って思うだけじゃなくて、「これが身近で起こるかもしれない」って、そう思ってほしい。あの時もっと気をつけておけばって後悔する人を1人でも減らしたい。ただ、それだけ。

最後に、推しと全ての患者の皆様の早期回復と、新型コロナウイルスの一刻も早い終息を心から祈っています。

書いた人 日下寿乃

神奈川県の湘南出身、2001年生まれの現役女子大生。都内の女子大で総合政策を学び、メディア業界に就職するためにさまざまなスキルを身につけるべく、ライター活動...

プロフィール

ピックアップ記事

関連記事一覧