自分で自分の性器を触る「理由」を知ってますか?~10歳にもならない少女の自慰行為の話~

臭い物に蓋をする文化。でも悪いことではない。
日本人は、なんだかセクシャルなことは隠さねばならない風潮がありますね。いまわたしは「日本人は」と括りましたが、ほかの国のことを知らないので、そこはご勘弁を。
幼児が自慰行為をすることは、決してわるいことではないのです。
しかし、先に述べたとおり、セクシャルなことは隠さねばなりません。
なりません、というか、隠すべきだ、という感覚でしょうか。
もし、自分の子どもが、まだ「性行為」というものを知らない発達段階の子どもが、自分の性器を触っていたら、どう思いますか?
きっと多くの親が「やめなさい」と言うでしょう。
しかし、多くの子どもは、「快楽」を求めて自慰行為をするのではないのです。
「安心」を求めて、自慰行為に走るのです。
行為そのものより、字に注目してみてほしい
「自慰行為」これは「自分を慰める行為」と書きます。
幼児の自慰行為は、読んで字のごとく、自分を慰めているのです。
もちろん、偶然触れた部位(陰部)が、なんだか気持ちいいぞ、と気付いて癖になってしまった子もいるでしょう。
しかし、それはわるいことでしょうか?わたしは、そうは思わない。
優しく触れられた経験がなかった私
わたしは親に優しく触れてもらえる機会が少なかった。暴力はあっても、その逆、愛情をこめて撫でられたり触れられたりすることが無かった。だから、自分で自分を触りました。「不安」だったから、触ったのです。
もちろん、見つかってすごく怒られました。「恥をかかせるな」と怒鳴られました。
けれど、そう言われれば言われるほどに、触ってしまう。こわいから。
幼児が自分を慰める行為をすることは、不安を軽減したい、という気持ちからくるそうです。
気持ちを落ち着かせたい、と。
わたしはまさにそれでした。
おとなになったいま、あまり性欲はありません。
だから自慰行為もしない。だけど子どもの頃はしていました。気持ちを落ち着かせたいから。寂しかったから。
それが悪いとは限らない。適切なケアを。
しかし、幼児は幼児です。よいわるいの区別がつきません。
いまこの場所でしてはいけないな、その感覚がありません。
時や場所を選ばずにしてしまう子、そういう子は、やはりスキンシップが足りなく、不安やストレスが溜まっているそうです。叱り飛ばすのではなく、愛情を注いであげてください。
自慰行為は決して恥ずかしいことではありません。人間、ほとんどのひとが性欲を持っているでしょう。
適切な場所、タイミング。それさえ教えてあげたらよいのです。それから愛情。
もしも情緒に不安があるのであれば、専門機関に相談を。
親として「自分の子どもが自慰行為をしてるなんて恥ずかしい」という気持ちを持つまえに「ああこの子はいま不安なのだな」と、子どものこころのケアを優先してあげてください。
親の気持ち、ではなく、子の気持ち、になってあげてください。
愛情って、そういうものじゃないでしょうか?
どうか、幼い子どもの自慰行為を子どものSOSだと知ってほしい。
そう私は願います。