痛みでしか、人は学べない。愛は狂気?盲目?

愛は狂気であり、盲目だ。
私はいつも追われるよりも追う率が高い。
高校から大学まで、痛い思いをして自暴自棄になってしまうこともあった。
でも、その経験があってこそ、今の私があるのだと感謝している部分もある。
あの頃の自分に何かアドバイスをするのであれば、「Don’t change anything(何も変えないで)」
一個だけでも状況が違えば、今でも同じ過ちを何度も繰り返していたかもしれないと考えると身の毛がよだつ。
カオスな高校時代
だんだんと周りの男子を気にし始める高校時代は、私にとってカオスだった。
イケイケ女子とそうでない女子のグループで別れ、高校1年生の時の私は溶け込むことができず、”そうでない女子”のグループに属していた。
しかし、私にも春が来た。
入学式で初めて話した同じ学部の男の子と付き合うことになった。
今思うとそこまでカッコよくもないし、不良だった。
好きになった瞬間フィルターがかかる感覚は、どの女の子も経験したことがあるのでは?
バイクを持っていることやツンツンしたバッドボーイな態度で、映画「グリース」のダニーを思い出させる。
それでも、デートに連れてってもらったり、お揃いの指輪やアクセサリーを買ってもらったりすることで彼から愛されているなと優越感を感じていた。
ある日、彼とお家デートをすることになった。少し警戒したが、親もいるとのことだったので行くことにした。
その考えが安易だった。
彼の家に着くと、そこには人がいる気配はしない。
彼に聞いてみると、すぐに帰ってくるから、部屋で映画でも見ようと言ってきたので、彼の部屋に入った。
部屋の中はネイビーのカーテンが閉まっていて、隙間から光が差し込んでいる程度の暗差だった。カーテンレールの上にはタバコのカートン、机の上には吸い殻が山になっている灰皿。タバコを口に加え火をつけている彼を見て、私は固まった。
何かわからないけど、悪い予感がする。
彼は、クッションを私に渡し、くつろぐように言った。
とりあえず座り、今までに見たことのない彼の姿を目の当たりにし、しばらくの間沈黙に包まれた。
私の頭の中では、「もちろん、不良の傾向にはあったけど、未成年でタバコはやばいでしょ」とか「なんで外はまだ明るいのにカーテンを閉めたままなんだろう」だった。
彼がタバコを吸い終えるとDVDを見る流れになり、ベッドのほうが楽だからと移動させられた。
ま、まさか…。いや、無いでしょうとは思いつつ、さっきのクッションを抱え込み、隅っこで身構えていると、恐れていたシチュエーションになってしまった。
私はそういう経験がなかったので、とてもとても怖かった。
結局、私がそういう雰囲気が怖くて耐えられなくなり、止めて彼の家を飛び出た。
地獄の日々が始まるとは知らずに。
イケイケ女子の本当の目的…
次の日、登校するとクラス中が、妙な雰囲気をまとっていた。コソコソと話している女子や男子。当時の私の彼氏は、こちらを見てもくれず、メールをしても返事が無い。
その日から、いじめが始まった。
上履きが消えていて、探し出すとゴミ箱にあったり、ロッカーが壊されていたり、その他にもいろいろと。どうやら彼がイケイケ女子たちに『やらせてくれなかった女』と告げ口をしたことから、私は彼女たちのいじめのターゲットになったのであった。
ちょうど良いタイミングで夏休みに入ったが、夏休みが明けても彼と関係を知られたことやいじめられてる事実と向き合うことができず、1年生の後半は不登校になった。
誰にも相談できなかったけど、母や担任の先生が心配していたため2年生から復帰した。
復帰して初めて知ったのは、私をいじめていたグループの女の子が私の元彼と付き合ったことだった。
最初はショックを受けたが、なるほど私をいじめたのは彼が好きだったからか、とイライラのほうが増していた。
しばらくすると、イケイケ女子たちの様子がおかしいことに気づいた。
その女の子だけ、一緒に行動をしていないのだ。明らかにハブられている。
そこで、さらに気づいた。
あーイケイケ女子は、彼氏がいる女子にイライラしているのかと。
To be continue…