部活中、なぜ先生はマッサージをさせたの?集団という「洗脳」で判断力を失っていた

オンナの叫び

私は中高と吹奏楽部に所属していた。

文化部の中で人数も多く、連帯感の強く、女子の割合が圧倒的に多い部活だ。

共学の中でもまるで女子校のような異様さが漂うこの部活で、私達は正常な判断ができていなかったのだ。

部活唯一神、顧問の先生

私の高校は所謂強豪校だった。

夏休みも1日、2日休みがあるかないかレベルで、毎日朝練、昼練とずっと部活のみんなで過ごしていた。

1に練習、2に練習…。毎日毎日音楽三昧だった。

そんな私たちの唯一神、それは顧問のG先生だった。

元々我々吹奏楽部のOBで、当時から指揮を行っており、数々の生徒を優秀な成績へと導いた人だ。

顧問の先生は私たちにとって絶対だった。

いう通りにする。気に入られる。これが一番大切だった。

コンクールのパートこそ実力主義だったので、別に気に入られなくたっても良かったけど、
10代そこそこの女子はみんな先生に気に入られようと必死だった。

中でも特に忠誠を誓っていた生徒たちのことを先生の名前をもじって
「G○教」や「G信者」などと軽く揶揄していたりもした。

そんな完璧信者でもなかった私でさえ当時の異変には気付けなかった。

可愛い女子は優遇、セクハラ発言も冗談

私たちは合奏の前に基礎練習を1時間程度行い、それが終わったら先生を呼びに行って合奏を始める。
という流れだった。

基礎合奏が終わった後に先生を呼びにいくのは生徒の役目で、
特に当番はなかったので一番扉に近いパーカッションの子が自然と担当していた。

呼びに行くとき場面を何回か見かけたことがあるのだが、お気に入りの生徒でないと不満そうに先生は言う。

「え〜。Bかよ。Cちゃんが良かった。萎えるわ〜。」と。

いじられキャラだったBは「そんなこと言わないでくださいよ笑」と返し、
私たちもいつものいじりだなとたいして気にも止めなかった。

また、合奏の際、前列に座る木管楽器パートのみんなに

「お前らいつも短いスカート履いてこい。そしたら俺がやる気でるから。」
そんな軽口もよくたたいていた。

「先生変態ww」なんて反応でよくすんでいたなぁと思う。

お気に入りの女子にはよく話しかけ、気に入らないとほとんど話しかけない。

先生に演奏会のことを相談に行くと
「どうしたん?俺と二人っきりでデート行きたいの?笑」
なんて言われたりもしたが軽くあしらうだけだった。

文字で見るとかなり強烈だが、私たちはまた冗談を言っている。
くらいにしか思わなかった。

だって演奏を始めると的確なアドバイス、目に見える成長が実感でき尊敬できた、
それに演奏に私情は挟んでこなかったから。

先生はすごい人。尊敬できる人。

私たちの歪な共通認識は在籍中消えることはなかった。

休み時間には先生のマッサージ

ただ、唯一私が少し嫌悪感を抱いたことがあった。

それは合奏の休憩の合間に寝転んだ先生の腰を生徒に踏ませたり、
両腕を二人の生徒に揉んでもらっていたこと。

他のことは気にならなかったが、それだけは違和感があった。

やっている子はみんな嬉しそうだったから良いけど、私は絶対にやりたくない。

そう思っていた。

また、私たちが在籍していたときに一点だけ引っかかっていたことがある。

合宿中に一人の生徒が先生に呼び出された。

同室の子はそれを確認した後、夜も遅くて眠ったのだが、
朝起きたときも彼女は帰ってこなかった。

朝の点呼の時もまだおらず、
当時のパートリーダーは焦りまくっていたと言っていた。

その後しれっと戻ってきていたが、何があったかは誰も聞けなかったらしい。

もちろん、真相は闇の中だ。

そんな中、事件は起きた

私たちが卒業し、2年経ったときにそのニュースは耳に飛び込んできた。

「先生、今年離任だって」

びっくりした。だって、計算では後4年はいるはずだったから。

しかも離任式一ヶ月前に決まったと言う。

なぜ?急に?

正直詳細は知らないので、何もかけないが、おそらく確かなことが一つだけ。

部内の生徒と何かがあったらしい。

完璧な箝口令が敷かれ、OB,OGは当事者以外真相を知らない。

でも、その時やっと気づいたのだ。

あぁ、あの先生は変だったのだと。

先生の言うことは絶対、先生は尊敬できる人、ついていけば間違いない。

集団がそう思うことで全ての言動を正当化していたのだ。

全部正しいわけでないのに、そう見ようとしていた。

ちょっとでも苦言を示すと、他の生徒がいなす。

全員で神の偶像を作り出していたのだ。

だって、私たちの青春の全てはそこだったから。

世界の全てだったから。

それほど私たちにとって偉大で、絶大で、神だったのだ。

今ならわかる。

彼は神なんかでないと。

確かに音楽についてはすごい人だったかもしれない。

でも、私たちをうまく利用していたことも確か。

私は何もされなかったから良かった。

でも、良かったで済まされない人もいたかもしれない。

どうか、盲信しないで。

集団に騙されないで。

起こってしまったらもう戻れない。

書いた人 ふみか

某理系女子大→大学院→27歳新社会人。働くのに向いてないか、会社がブラック現場な社畜OL。30歳までに結婚するためアプリで婚活中。恋愛はトライ&エラー。趣味...

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