過食嘔吐が辞められなかったオンナ〜本当はもっと誰かに頼りたかった〜

オンナの叫び

最近友人Y子と深夜の女子会をした。場所はうちのアパート。トイレを流せば物凄い音で流れるこの場所。
近所迷惑にならない程度の声で話し合い、たまにシッーと指を立てる。私は炭酸水、Y子は自分で買ってきたビールを持ってきた。スーパーで買った半額シールのついたお惣菜やら、あたりめやらを広げて、何気ない会話からスタート。

秘密なんて誰にもある

最近始めた仕事のこと、彼氏への不満、シングルを満喫し始めた私の日常、非正規で働いている不安、それでもいつのものように「まー悩んだってしょうがない、ここまでの道を選んだのは紛れもない自分だから、もう少し頑張ろう」という片付いたような、片付いてないようなセリフで終わるお決まりのパターン。

深夜0時を過ぎたあたりで、「もう眠い〜」と私が言った。するとだいぶ酔っ払っていたY子が突然、「ねぇ、秘密はある?誰にも言えないヤツ」と聞いてきた。

いつも通り、めちゃくちゃ酔ってるじゃんと思っていたが彼女はそのまま静かになって、勝手に私のベッドで寝ていた。

誰にでも秘密なんていくらでもあるよな、と思った。それが大なり小なり人間多くの人が〝ヤバイ〟ものを抱えているだろうと思っている。私もそうだし、Y子もそうなのだろう。別に、「何なに?」とかって面白おかしく聞く気にもなれたかったし、それが私では解決できないほどの〝ヤバイ〟ものだったら聞いても意味がないのかも、と感じた。だから聞かなかった。おそらく本当にヤバイものは、誰かに打ち解け明けたところで、安堵感とかスッキリした気持ちにはならないことを知っていたから。

私の”ヤバい”秘密、共有して思ったこと

かくいう私も、自分のやばいものはなんだろうと、ふと考えた。その1つは18歳頃から過食嘔吐を辞められなかったことだろう。18、19、この2年間が特に酷かった。辞められなかった。おそらく何気なくストレスが溜まって、食欲のコントロールをしきれなくなって、水をたくさん飲んで吐きやすいようにして、歯ブラシを喉元まで突いて、吐く。そして自己嫌悪。同居していた姉にバレないよう、すぐに換気とトイレ掃除をし、ただ何もなかったようにシャワーを浴びて、寝た。

私は達成感がないと生きていけないのだ。

自分を褒められるような行動を常にしないと苦しく、満足できないのだ。それができなくて、やろう、という努力もしなかったから安易な過食嘔吐をして何か行動を残したかったのかもしれない。5年前の私には、自分を深く知ることの大切さも知らなかった。そう、自分が何で満たされるか、ということを。

嘔吐すると決めたときは、結局吐くからと、菓子パンやスイーツが多かった。大量にスーパーに買いに行く気分はもう本当に頭のおかしな人間だった。やってはいけないことを、止めないと、と思いながらも自分の体なのに抑制できない、このもどかしさと奇妙な行動力。そして吐くたびに捨てる歯ブラシがバカらしくて、最終的に自分の右手を突っ込んで吐いた。トイレで、独り、吐き終わった自分は滑稽で、見苦しかった。

痩せたいけど、食べたい。辞めたいけど、辞められない。

別にめちゃくちゃ太っているわけでもないのに、どうして私たちは「痩せたい」とか「痩せなきゃ」と思うのだろう。また、過食嘔吐をする人は決して痩せたい為だけに過食嘔吐をするのではなく、ストレスの捌け口を間違えた結果なのかもしれない。また一度始めた過食嘔吐は、依存性が強く、簡単に治らないということも身に染みて感じた。

1度だけ、家族に言った。別に、「大丈夫だよ」とか慰めて欲しかったわけではないけれど、言ったときの反応は、そう言われても困る、みたいな感じだった。友人にも打ち明けてみた。そのときの友人は、「ヤバっ」と言って、笑ってた。その後何回かネタにされた。私も悩みを打ち明けたところでスッキリなんかしなかったし、なんなら言ったことに後悔した。その程度だ、いくら親友でも家族でも。彼らを責めているわけではなく、やはり自分で解決するしかないときがあるということを知る良い機会だった。

私は、摂食障害の中でもまだ症状が軽かったのだろう。毎日毎日、過食嘔吐するわけではなく、1週間おきとか、2、3日続いてとかその程度だった。

辞められたきっかけは、心の底からダメな自分を変えたい、と決心したときだ。食生活も睡眠も何もかも規則正しいと言われていることを試した。自分の心の問題について、ネットや本で調べて勉強した。

誰かに悩みを相談したいけど、家族や友人に言ったって、あの態度なのだから頼れるのは自分しかいなかった。メンタルクリニックの存在も知っていたが、金銭面を理由に候補からすぐに外した。少しずつ過食嘔吐する頻度が減り、今はもう全くしていない。

過食嘔吐は立派な病気だと言われている。依存の怖さも人間の弱さも、身をもって実感した過去があるから今がある。その今は明らかに過去の自分より一皮剥けて、人間として成長したと感じる。

絶対に、これからの世の中、自分を癒す方法、何をしたら本当に自分が喜ぶかを分かっていた方が良い。【結局自分を救えるのは自分だけ】という機会が訪れるかもしれないから。

【自分の好きな自分でいられるようになろう】

この思いを今後も持ち続けながら私は今日も生きていく。

書いた人 渡辺真央

大きな目標をクリアするために、小さな目標を設定し、それに向けて努力し続けることが出来るライター。自分をどう動かすかを理解しているので、失敗しても、煮詰まって...

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