恋バナを知らないと情報弱者!? イマドキ女子の「情報」の定義

オンナの叫び

ニュースを観ているはずなのに、私は情報弱者らしい。

高校生のとき。(と言っても、せいぜい2年ほど前の話なのだが。)

私が通っていた学校では、「クラス冊子」という、簡単にいうとクラスメイトのプロフィールやクラス内でのさまざまなランキングなどが載った冊子を作るのが伝統だった。

別にほとんどは大したランキングでもないのだが、一つだけ衝撃的だったものがある。

それが、「情報弱者」ランキングの3位入賞。なんと、スマホを持っていない男子2人に続いてのランクイン。

私はスマホは持っていたし、もっというと、当時私は社会問題についての小論文を書く試験がある大学を第一志望にしていたため、クラスメイトよりもニュースを見ていたつもりではあった。

それなのに、ひっくり返した新聞を読んでクエスチョンマークを浮かべているかわいいイラストの横に、私の名前が書いてある。

正直に言うと、私よりもニュースを観ていなさそうな人はクラスにたくさんいたと思う。それに、私は当時クラス委員をやっていて、クラスメイトに「日下寿乃はしっかりしている」というイメージをつけられるように行動していた。だから、情報弱者なんて言葉とは程遠いはず。それなのに、私の名前を書いた人が一定数いる。よりによって、なんで私?

いくらイメージで投票しているとはいえ、あまりにもショックだったから、私は後ろの席のクラスメイトに声をかけた。
「ねぇ、これ、なんで私がランクインしてるんだと思う? 私、ニュースも見るし新聞も読むのに!」

「あぁ、疎いからじゃない?」
必死の訴えにこともなげに答える彼女に動揺した私だったが、次の一言でその疑念は消え去った。

「だって、誰と誰が付き合ってるとか全然知らないでしょ?」

図星だった。

恋バナはオンナにとって大事な情報?

昔から、恋バナに疎い自覚はあった。

高校時代はTwitterもInstagramもやっていなかったことに加え、部活の同期にも女子は一人しかいなかったし、友達もさほどいない。その上、その数少ない友達とも恋バナをすることはほとんどなかった私は、他の女子と比べて圧倒的にリソースが少なかった。そういう状況を知るクラスメイトたちが「日下寿乃は恋バナに疎い」と思うのもわかる。

それに、このランキングと対になる「情報通」ランキングに名前が載っていた子たちは、ニュースを見たり読んだりするのかどうかはさておき、クラスの中でも明るくて社交的で、SNSでもキラキラ女子で、他クラスにも友達がたくさんいそうな感じ。まさに、私とは正反対。

だから、このランキングの「情報」の定義が、私が思っていた「社会で起きているニュース」じゃなくて「身近な恋バナ」なら、理解はできる。その面においては、私は間違いなく「情報弱者」なんだから。

確かに、誰と誰が付き合ってるとか、誰がモテるとかいうのも、「情報」の一部ではある。

でも。それって本当に重要な情報だったんだろうか。

もちろん、その情報を元に行動を変える人がいることにも、ある程度の理解は示せる。「彼を狙っている子、私以外にもいるんだ。早く告白しなきゃ」とか「いいなと思っていた彼、彼女いたんだ」とか。恋愛を楽しみたい女子高生にとってはそのような情報は有益だろうし。

実際、私が通っている女子大でも、恋人を作るのに熱心な子が一定数いるのは事実。彼女らにとってもまた、身近な恋バナを知っていることは有益な情報になるのだろう。

ただ、そういうことを知らないだけで情報弱者扱いされるのには、どうしても納得いかない。

他にも知るべき「情報」は、たくさんあるんじゃないか。

難しいことを勉強するべきだという気はない。だが、私たちが生きているこの社会のことを知るのは大切だと思う。たとえ今の自分には遠い世界の話だとしても将来役に立つことがあるかもしれないし、知っていて損はないし、逆に知らなくて損をする可能性もある。

さまざまな「情報」が溢れる世の中にもっと敏感になって、自分で取捨選択をしていくことが必要な時代だからこそ、自分にとって重要で有益な「情報」を選んで行くべきじゃないか?

何も恋愛だけではあるまいのに。

そんな私の叫びは届かないのだろうか。

 

日下寿乃

ココから自分色に染まるライター 神奈川県の湘南出身、2001年生まれの現役女子大生。都内の女子大で総合政策を学び、メディア業界に就職するためにさまざまなスキ...

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