いつまでもなくならないで欲しい。思い出を閉じ込めた宝箱、それがアナログだから。

アナログとデジタルどちらがいい?
と聞かれたらみんなはどちらを選ぶだろうか。
思い出を封じ込めてくれるアナログ
私はアナログが好きだ。
質感、香り、見た目…
文字を辿るだけでないたくさんの情報が入ってくるので、心地よく五感が刺激されるからだ。
文章でさえも手書きのものは、より鮮明に記憶として残る。
その時の気持ちや状況が文字に現れ、クセ字さえも愛おしく感じる。
そして、ひとつのことを覚えるのには、よりたくさんの情報から得るのが1番だと思う。
別々の場所から思い出せるので、完璧ではなくとも補ってくれて一瞬でその瞬間が自分を駆け巡る。
この感覚が気持ちいのだ。
映像で言うとブワッと風が吹くみたいな感覚。
甘酸っぱい手紙のやり取りも、悔しくてクシャクシャになった紙も、泣きはらしたあの夜も
全部アナログが思い出させてくれる。
これは画面上では味わえない体験だと思う。
たくさんの想いを詰め込めるアナログ
また、アナログはデジタルにはない味というものを感じることが出来る。
より相手に気持ちを伝えやすかったり、何倍も感じることが変わってきたりする。
手書きの手紙、端が曲がった絵、不格好なお守り。
費やした時間が見るだけでわかるから。
また、手元に残ることによって存在を感じれるのもひとつの良さである。
大切に宝箱の中にしまい、いつでも見返せるように。
大切にするということもそこで覚えた。
一つのアナログが大きな大きな心の支えになり、私を強くしてくれるのだ。
どんな未来でもアナログは残り続けて欲しい。
利便性を考えるともちろんデジタルの方がいいが、より人の心に残ることを考えるとアナログの方が絶対にいいと思う。
綺麗なものよりも少しかけているものの方が鮮明に心に刻まれるのだから。
風化して形が変わることで時を感じることができる。
何度手に取っても、当時のことが蘇る。
絵、本、手紙…
そのどれもが人の温かみを感じ、心も充たしてくれるだろう。
どれだけ社会がデジタルになったとしても、
どれだけ不便であろうとも、
それでも私はアナログを大切にしたい。