「オンナなんだから」なに? 料理ができないオンナの戯言

オンナの叫び

カテゴライズされるのは嫌い。
特に「オンナなんだから」って言葉は大嫌い。

オンナだからといって決められたレールの上を歩くのはまっぴらごめんだ。
これは、女子大に通い、周囲に「オンナ」を強制されつつある現役女子大生の私が、
世間のオンナのステレオタイプに物申す話である。

「料理」=「女子力」の現実

高校時代、ハロウィンやバレンタインの時期になると、
いかにも女子力が高そうな子から、「クラスでパーティーするから女子はお菓子作ってきてね」なんてLINEが届き、
当日にはクラスの女子のほとんどが当然のように手作りのお菓子を持ってきていた。

「料理が好き」「料理ができる」「料理が得意」はオンナとして当たり前。

「料理男子」って言葉は流行るし、料理ができる男性は褒められるのに、
「料理女子」って言葉を耳にする機会は少ないし、オンナが料理できても褒められない、
むしろ「オンナなんだから料理くらいできるようになりなさい」なんてさも当然のように言われる。

私が料理をしない理由

でも、私は料理が好きではないし、できないし、不得意だ。

主な理由は3つ。

まずは単純に、料理をする機会がないから。

私は実家暮らしで、ありがたいことに食事を作ってくれる母親がいる。
仕事や用事で母親が家にいない時も、冷蔵庫の中に作り置きが用意されているし、
もし用意されていなかったとしても、我が家の冷凍庫の中には大量に冷凍食品のストックがあるから、それらをチンして食べればいい。

過保護すぎる環境で育った私にとって、料理は非日常。
まともに料理をするのは学校の調理実習くらい。

しかも調理実習ってなかなか酷なイベントで、決められたものを他人と協力して時間内に作らなきゃいけないし、
周りから料理ができるできないを見られるのに加えてセンスを評価されるから好きじゃない。

それから、私は食に対してのこだわりがあまりない。

強いていうなら、消費期限に気をつけているくらい。
栄養が取れて食欲が満たされればそれで充分。
もちろんおいしいほうがいいけど、同じ時間があるなら料理をおいしくするために使うよりも一分一秒でも長く寝ていたいタイプ。

あとは、個人的なトラウマ。

包丁とか火とか見ると、無性に死にたくなる。
だから、できるだけ視界に入れたくないし、使いたくもない。

これでも希死念慮はだいぶ薄くなったとは思っているけど、本気で死を考えた経験が一度や二度じゃない以上、
いつどこで突発的に負の感情だけに支配されて行動するかわからないから、
心の平穏を乱すようなものは可能な限り除外したいってのが本音。

料理はオンナのマストじゃない

今の時代、街中にはレストランもコンビニも乱立しているし、スーパーのお惣菜コーナーも充実している。
お湯を注ぐだけで完成する便利な食べ物だってたくさんあるし、このご時世でテイクアウトや宅配も徐々に市場を拡大している。

人間は食べなきゃ生きていけないけど、料理ができなくても、それを補う術はいくらでもある。

それなのに、オンナだけに料理のスキルを求めるのはおかしくない?
そろそろ、「料理はオンナが作るもの」ってステレオタイプ、変えませんか。

書いた人 日下寿乃

神奈川県の湘南出身、2001年生まれの現役女子大生。都内の女子大で総合政策を学び、メディア業界に就職するためにさまざまなスキルを身につけるべく、ライター活動...

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