他人に塗り替えられていく本当の自分、”道化師”を演じていた学生時代の私

オンナの叫び

タイムラインである記事がまわって来た。

4/27に掲載された吉川ひなのさんの記事『「10代前半でデビュー。瞬く間に売れていったけど、全然幸せじゃなかった」』。

この記事には吉川ひなのさんのエッセイの冒頭部分について書かれていた。

「わたしが生きてたその日々はわたしの人生のはずなのに、わたしには仕事をチョイスする権利もなければ、寝る暇もなく働いてるこの仕事でいくらもらっているかすら知らなかったし、自分がやりたいことをする時間なんてまったくなかった。」

この”わたしが生きてたその日々はわたしの人生のはずなのに”の部分に強い既視感を覚えたのだ。

男子と話すだけで嫌われた

私の小学生・中学生時代はとにかく女子に嫌われまくっていた。

可愛いものが好きでピンクやレースを身につけていたことと、華奢な体型にクリっとした瞳。
美人ではないが、いわゆる男子受けする見た目だった私は女子の格好の敵だったのだ。

隣の席の男子と休み時間に話すだけで「男好き」

可愛いものが好きと言うだけで「ぶりっこ」

ある陽キャグループの彼氏と少し話をしただけでそのカップルは別れたことも。
私は当時携帯も持っておらず、過保護な親の下で育ったので男子と遊びになんていったことなかったのに。

そのことがきっかけでより嫌われた。

実は陰でこんなことを言われていたらしい
「あの子いじめられているのに気づいていないかわいそうな子なんだよw」

それも学校は関係のない塾の私のことをよく知らない人たちに。

嘘や噂で私の評判はかなり悪かったと思う。

おかげであまり友達はおらず、たった3人の友人と一緒に過ごしていた。

”面白い”を求められた学生生活

高校生になり、小中と同じ目に会いたくなかった私は面白キャラを演じるようになった。

始まりは元々性格としては友人の中ではおしゃべりで面白いことを進んでするタイプだったので、
最初からそのキャラを出すようにしただけだった。

「まじで第一印象最悪でさー、こんなに面白くなかったら友達になってなかったよ笑」
と言われることが多くなった。

私が”面白く”なければ友達になってくれないんだ。

それは小さくともしっかりと胸の中の小さな傷になっていることも知らずに。

そんな私は

女子たちが求める”道化師”へと変わっていったのだ。

打ち上げでは2Lのペットボトルを一気飲みした。

進んで変顔をして、部活のフォルダを私の変顔でうめた。

年齢に相応しくない幼い髪型をした。

女の子が好きと女の子とばっかりつるむようになった。

その結果おそらく彼女たちの希望通り、
”男子からの人気”は地の底まで落ちていった。

それと比例するように”女子からの人気”は登り調子だった。

嫌でも受け入れるそれがキャラだから

ある時、私の変顔が許可なくTwitterに投稿された。

身内だけのアカウントとはいえ、リツイートやいいねがされていくのには耐えられなかった。

だけど、ある出来事を思い出した私はやめてほしい!と強く言えなかった。


「え、これくらいでそんなに怒る?ww」

友人が勝手に私の変顔を男子の個人LINEに送ったことを怒った私に引き気味で言われた。

個人的な写真、しかも変顔を他者に送って欲しくない私には許せないことだった。

でも、それは”おかしいこと”らしい。

嫌なことを嫌と言うのは”私”じゃないらしい。

いじられキャラで面白い私は何をされても笑って受け入れなければいけないらしい。

しらけたその場にいた私が本当の”道化師”になった瞬間だった。


「ちょっと!やめてよ笑 マル秘写真出さないで笑」

せいぜい私にいえたことはこれだけだった。

何年かたった今でも消されずに私の変顔は残り続けている。

大学になり、消してほしいと言ったのにもかかわらず。

他人に塗り潰される”私”

求められるキャラを演じ、本当の気持ちも打ち明けられずに。

自分ってどこにいったんだろう。

面白いことが好きな私もちゃんと私だったのに、
それも勝手な押し付けによって”別人”へと変えられた。

面白いところ、真面目なところ、可愛いものが好きなところ

どの要素もきちんと”私”自身なのに他者によって塗り替えられるのに耐えられなかった。

それでも学生という小さな社会を生き抜くためにはそうするしかなかった。

自分はどうしたいか?当時の私にも伝えたいこと

今の私は社会に出ており、”自分”というものを持ちながら生きている。

他者からの目も気にしなければならないが、
それより”自分はどうしたいか”ということを一番に考えている。

演じることはもうやめたのだ。

結局どうあがいても嫌う人はいるし、思い通りにならないし、
じゃあ自分が一番良い姿になるのが一番だなって。

当時の自分は保身を選んでしまったが、それも間違いではないと思う。

ただ、ここからの人生は自分で選び、自分で進まなければならない。

どちらの人生を歩むか。

私は二度と道化師には戻らない。絶対に。

書いた人 ふみか

某理系女子大→大学院→27歳新社会人。働くのに向いてないか、会社がブラック現場な社畜OL。30歳までに結婚するためアプリで婚活中。恋愛はトライ&エラー。趣味...

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