陰と陽と、東洋医学で語られる鍼灸の世界

健康・メンタルヘルス

医療の分野は西洋医学と東洋医学の2種類に分けられます。中でも東洋医学は、インドで発達したアーユルヴェーダなどのインド医学、それを土台としたチベット医学、漢方薬や鍼灸、按摩をお得意とする中国医学などアジアを中心とした色んな国で時には2つ以上が合わさったり、良い所取りをして受け継がれてきました。

東洋医学で考えられる陰陽について

手術や検査ができなかった時代に生まれたのが中国医学。
鍼灸もその一つなのですが、中心となる考え方の一つに「陰陽」があります。
皆さんも言葉自体は聞いたことがあるのではないでしょうか?


こちらではこの世のすべては陰と陽でできている・・・と語り継がれており、
一見『え?!その2種類だけなん??』と思うほど強引な考え方ですが、
まず、「この世」ってのが宇宙も含めての話で非常に大規模なんです。

太陽が陽で月が陰、天が陽で地が陰、男が陽で女が陰、右が陽、左が陰・・・なんて書き出すとキリがなく、
まぁ、こんな感じであらゆる物事を陰と陽に分けて考えることができます。

大切なのは”バランス”

陰陽の図で有名なのが、皆さんも一度は見た事があると思われる️←コレ。
これは白い部分(陽)がどんどん増えていって黒い部分(陰)に転じ、時間の経過で陰が増えて陽に転じてグルグルと時計回りに繰り返す、ということ表している図です。

夜中の12時に陽が始まり、お昼にかけてどんどん増え、
お昼の12時を境に陰の部分が発生し夜に向けて増えていく・・・
と考えてもらうとわかりやすいですね。

ですが、この世の中、午前と午後の様にきっちり真っ二つに・・・といくことは当然なく、
中には「例外」もあるのです。

例えば晴れているのに雨が降ったり、男勝りな女性がいたり、
この「陽の中でも陰寄り」「陰の中でも陽寄り」なのが図の中の勾玉型の中にある2つの点で表されています。

最近になって「ジェンダーレス」と言う言葉やLGBTQと言う言葉が使われ始めたと思われがちですが、
実は東洋医学の世界では2000年以上前からごく自然のこと、当たり前のことなんですよね。

陰と陽と、その中間と、どちらにも属さない立場も。
これらがバランス良くどちらにも偏らないことでグルグル回転が上から見た時に
️に見える

これが全てにおいてベストな状態で、
体調もこのベストな状態に持っていくのが東洋医学の本来の目的です。

そして、その手助けをするのが私たちのような鍼灸師なのです。

ツボは魔法のようなものではない

よく「痩せるツボはどこ?」と聞く人がいますが、丁度良いのが目標の私たち鍼灸師にとってはこれが結構厄介なんですよね。
耳つぼダイエットが流行って以来、「ツボ=痩せる」と勘違いされてる方がたくさんいます。
特に太っていない人の部分痩せと「あともうちょっと」が困るんですよ。
ちょうど良い状態を変えることは難しいんです。

知ってたらやってるし、本でも出してるわ・・・と毎回心の中で呟いてますが、
やんわりと「ツボにはそんな美味しい効果はありませんよ笑」と答えています。

いや、本当は痩せたい部分に思い切り鍼を刺してハリセンボン状態にして血行を良くし、
さらに電気でも流して強制的に筋肉を動かせばどうにかなるかもですが、
それは鍼灸治療と言うよりも、人体実験に近い様な気がします。

なんとなく食べすぎてしまったり、何かの拍子に過食気味になってしまった人の胃を元に戻す手助けをし、
結果的に減量にも役立った、と言う位が鍼灸で行える可能な範囲なのです。

こう聞くと「鍼灸って即効性もないし、面倒かも・・・」と思われてしまいそうですが、実はそうでもなくて…。
色んな場面でセルフケアとしても使えるしいいものではあるんです。

実は奥が深い鍼灸の世界にあなたも迷い込んでみませんか?

書いた人 加藤有加

大手アパレルメーカーの販売員を経て、自身の無月経をツボ刺激で改善させたことから「薬に頼らない治療」に魅力を感じ鍼灸の世界に飛び込む。 手指鍼に出会い、内科的...

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